材質 |
規格例/説明 |
SS材
(一般構造用圧延鋼材) |
SS330,SS400,SS490,(SS540)
一般的に鉄といえばSS400と言うほど有名な鋼種。価格も比較的安価。
昔はサルファクラックといって含有硫黄による溶接欠陥が問題とされたが、現在の日本国内産の鋼材は解消されている。また、厚さ50oを超える鋼材はリムド鋼特有の内部欠陥が生ずるので、注意が必要。
基本的にSS400以下の鋼材は溶接をしても問題はないが、炭素含有量が多いSS490以上の鋼材は、溶接に適さない。 |
SM材
(溶接構造用圧延鋼材) |
SM400A〜C,SM490A〜YB,SM520B,C,SM570
鋼材中の炭素の量を0.2%以下と押さえ(SS材の炭素含有量の規定は無し),溶接性能の向上を実現している。
溶接を必要とし、SS400では求められる強度を満たさない場合に選択。 |
SN材
(建築構造用圧延鋼材) |
SN400A〜C,SN490B,C
SN材は、新耐震設計法で求められている鉄骨構造の耐震性能を確保するために開発された、「建築構造専用」鋼材。鋼材の持つ耐力の上限と下限を明確に定めた。また、鋼板や形鋼の厚さ規定も厳格化している。 |
SPH材
(熱間圧延鋼板及び鋼帯) |
SPHC,SPHD,SPHE,SPHF
インゴットを熱間圧延して製造する。一般に曲げ、絞り、深絞り材として使用される。引張強さはSS400の67.5%程度。厚さは1.2o〜300o。 |
SPC材
(冷間圧延鋼板及び鋼帯) |
SPCC,(SPCCT),(SPCEN),SPCD,SPCE,SPCF,SPCG
SPH材を冷間圧延して製造する。一般に曲げ、絞り、深絞り材として使用される。圧延率は40%〜90%にも及ぶ。圧延による残留応力により、亜鉛めっきをするとめっき脆性を起こすので、めっき前に熱処理を施す必要がある。
引張強さはSPHと同じ。厚さは0.15o〜3.2o。極薄材に適用する。 |
SAPH材
(自動車構造用熱間圧延鋼板及び鋼帯) |
SAPH310〜440
強度保証を重視し、厚さにより降伏点、伸び、曲げ性が厳しく規定されている。厚さは1.6o〜14o。 |
SPFC材
(自動車用加工性冷間圧延高張力鋼板及び鋼帯) |
SPFC340(H)〜980Y
通称「ハイテン」と呼ばれている。プレス成形性と引っ張り強さ・降伏強さがともに優れ、最近では1,180MPa級の鋼板も開発されている。従来のSPCC部品などを軽量化する目的で開発された。
絞り加工用2種類と加工用5種類,低降伏比型5種類,焼き付き硬化型1種類で構成されている。SPC材同様、亜鉛めっきをするとめっき脆性を起こすので、めっき前に熱処理を施す必要がある。厚さは0.6o〜2.3o。薄材に適用する。 |
S-C材
(機械構造用炭素鋼) |
S10C〜S58C(CK)
含有炭素量の上限と下限を±0.25%と、厳密に定めた鋼材。加工後に熱処理を行い強度を高めて使用する。但し、熱処理条件として厚さは20oまで。 |
その他各種鋼材 |
SEH/SEC/SGH/SGC/ZAM等の亜鉛メッキ鋼板、SK/SUP/SW等のばね鋼、超鋼/ダイス鋼/ハイス/SK等の工具鋼にいたるまで、さまざまな鋼種に対応いたします。 |
形状 |
STK/STPG等の丸パイプ,STKRやSTKMR等の角パイプ、H形鋼、I形鋼、C形鋼、アングル、溝形鋼などの形材、丸棒やコイルに至るまで、さまざまな形状に対応いたします。 |